2014年03月30日

【城めぐりを楽しむ】「信長の城」シンポジウムに行ってきました!

日本城郭協会主催 「信長の城」シンポジウムに行ってきました!

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日本城郭協会が公益財団法人に認定されたということで、記念のシンポジウム。
ワタシは6月に行われる日本城郭検定に申し込んだ際に無料ご招待に当選。
有料のセミナーなのに会場は大入りで大盛況。
思ったより女性や若い人も多くて昨今の城ブームの盛り上がりを体感してきました。



1.トークショー 「信長・秀吉の城を歩こう」
 千田 嘉博(奈良大学文学部教授)
 春風亭昇太(落語家)
 萩原さちこ(城郭ライター)

2.基調講演
 千田 嘉博

3.パネルディスカッション 「信長・秀吉・家康の城」
 小和田哲男(日本城郭協会理事長 静岡大学名誉教授)
 千田 嘉博
 小島 道裕(国立歴史民族博物館教授)
 司会 横山 太一(朝日放送アナウンサー)

4.聴講者からの質疑応答

10:30にはじまり、お昼を挟んで終了したのは15:30。
仕事の会議とか、やる気が無い時は1時間でさえ苦痛なのに、時間がたつのがあっという間でした。

1.トークショー 「信長・秀吉の城を歩こう」
城好きで有名な落語家の春風亭昇太さん。
出演している笑点に絡めたエピソードから面白おかしく入り、パネルディスカッションを盛り上げていました。
お城の楽しみや見るときのこだわりなど、お城に対する満載で、むしろ、城に興味のない人に聞いてもらいたい! 面白いと思ってもらえるだろうなぁ。

「信長の城」ということで信長にまつわる城についてのトークが繰り広げられたけど、基本的に中世の山城だから、興味の無い人にとっては「山の中に瓦礫というか石ががあるだけ」なんだけど、そんな状況の城跡に対してもここまで語れるのか!と、熱い! とにかく熱い!

みなさんがそれぞれの城跡に行って撮ってきた写真も織り交ぜながら、安土城、小牧山城、岐阜城、小谷城、観音寺城、山中城、太閤ヶ平(たいこうがなる)、天ヶ岳、熊本城について1時間30分もトークをしました。

特に、城ファン代表として参加されていた萩原さちこさん。
お城に対する好奇心とが深く、この方の本はワタシも城めぐりの際の参考にさせてもらっています。

春風亭昇太さんも、本当に城めぐりが好きなんだなぁ。
実際に足を運んで見るのが好き、というのが伝わってきました。


2.基調講演
BS朝日でやっていた「坂東三津五郎がいく 日本の城 ミステリー紀行」
ワタシが本格的に城めぐりにハマったのはこの番組のおかげ。
小和田先生と千田先生はこの番組によく出演されていて、おふたりの柔らかい物腰の解説をよく見ていました。

千田先生、おちゃめな先生でした。
ところどころ、ぶっちゃけトークが面白く、でも信長の城という著書も出されているということもあって、信長の父の勝幡城(しょばたじょう)から始まり、岩倉城、小牧山城、岐阜城、安土城と流れを追いながら、信長のちょっと前の時代の城から信長の集大成の安土城まで縄張りを図を用いて解説してくれました。
城ってその時代によってどんどん変遷し、城主のこだわりが反映される。本当に面白いなぁ。


3.パネルディスカッション 「信長・秀吉・家康の城」
出演者総出のパネルディスカッション。
小和田先生は大河ドラマ「江 〜姫たちの戦国〜」や現在放送中の「軍師官兵衛」の時代考証もされています。
史実とは異なるのに、突然「ビジュアル的に伝わりにくいから・・・」ということで違うようにドラマが作られて放送されてしまうことの難しさの話は面白かった!
確かにね。「落城」というと燃え上って灰になるイメージ。
火があがらないと伝わりにくいですわ。

小島先生については今回、初めて知ったのですが、発掘ではなく、文献などから城を考察するというアプローチでの独自解釈が面白かったです。
室町時代の「将軍の御殿建築」から戦国の城に変わっていくにあたり、館の構成要素である「広場」「御殿」「会所」がそれぞれどうなっていったか?という話が面白かった。
現代の結婚式に例えられていて、たとえば和風の結婚式場を想像してもらえばわかるんだけど、「広場:庭園」「御殿:結婚式場」「会所:披露宴会場」に当たるんですね。

特に、安土城については大盛り上がりで、この図式が安土城の縄張りのどこに当たるのか?という話から、「御幸の間」はどこにあるのか!?論争がこの短い間でも勃発し(笑)、今だ、謎の多い安土城に多くの人が魅せられる理由がよーくわかりました。

ワタシも今、一番行きたい城は安土城だしなぁ。
発掘中だからこそ、これからその謎が解き明かされていくのを知ることは、城ファンとしてはとてもワクワクする。


4.聴講者からの質疑応答
休憩中に聴講者からの質問を集めていて、いくつか紹介されました。
城めぐりに関することからいくつか掲載すると、

Q:お気に入りの城は?
 千田先生、萩原さん:安土城
 小島先生:観音寺城

やばい。今、一番行きたい城だ。どれもまだ行ってない!
滋賀県に行った時に彦根城、小谷城、長浜城には行ったんだけど、安土城、観音寺城までは行けなかったんだよな。
観音寺城は萩原さんの撮影してきた写真を見て、さらにもっと行きたくなりました!


Q:千田先生に質問。「2014年の注目の城は?」
弘前城!

え?なんで!?と思ったら。

どうやら弘前城の天守台がかなり傷んできて、改修が決まっているそうです。
弘前公園のホームページによると
石垣の一部が膨らみ、将来大地震が起きれば崩壊の可能性があると指摘されている弘前城本丸。
弘前城跡本丸石垣修理委員会(委員長・田中哲雄元文化庁主任文化財調査官)は23日、石垣の修理箇所を、南面と東面の長さ計約100メートルの範囲とすることを基本的に了承しました。
(中略)
その石垣修理には弘前城天守を移動させる必要があり、2014年から準備、2015年の弘前さくらまつり後に移動を開始。
その後発掘調査などを行った後、16年度に石垣の修理工事に入る予定です。

石垣の長さは南面が約50m、東面は約140mとなっており、南面は膨らみや稜線(リョウセン)のゆがみが見られる天守真下部分の約10メートル、東面は膨らみが大きい2カ所合わせて約90mの範囲を修理対象としました。

その間、弘前城天守は解体せず「曳屋(ひきや)」工法を使い天守の北西70mの芝生に移動させる計画です。
移動には数か月かかる予定で、コンクリート上に固定し異動後も公開します。


なんと、天守をジャッキアップして、本丸の真ん中に移し、石垣は解体。新しい石を積んで本丸を移し替えるという工事が入るそうです。
天守は移転後に中を公開できるか?を絶賛検討中だそうですが、耐震のことも考えると課題が山積みだそうな。

一度、改修に入ると5〜6年かかり、姫路城の天守改修よりも時間がかかるのでは?と言われているそうで、「当分、見れなくなるよ!今のうちに見ておいて!」だそうです!

ワタシも2011年9月に行きました!
あの姿がとうぶん見られなくなっちゃうなんて・・・。行っておいて良かった!


Q:小和田先生に質問。「攻めにくいと思う城は?」
高天神城、小谷城


高天神城は、タモリ倶楽部「城ラマ」(ジオラマの城版)企画をやった時に「作ってほしい城候補」に出てました。

確かに、まわりは絶壁で入口は一つしかない。攻めにくいなぁ。
まだ行ったことないので、ぜひ行ってみたい。

小谷城は落城したとはいえ、信長が攻めるのに3年もかかった城。
それだけ大変だろうということ。
小谷城は2010年11月に行ったけどここに行っていなかったら山城の面白さを今も知らないでいたと思います。
それだけ衝撃的な城でした。
山城って面白い。

城跡に行く時はたいてい「どうやって生活していたんだろう?」と疑問に思いながら歩くけど、山城は特に「こんなところ住んでたら不便でしょ!」とか「家臣が城主の居城に行くの、大変じゃん!」とか「馬に乗っててもこの階段差はきついだろ!」とか妄想が膨らみます。
城跡がほとんど残らず、整備もされていないことがかえって想像すると楽しいんですわ。

最後に女性から萩原さんへ質問がありましたが、「女性が山城に行くと、山賊が出てきたり(笑)、危険な目にあいそう。何に気をつければよい?」というのは同感。

八王子城に行った時、「やばい!ここから先はガチ登山だ。しっかり準備しなきゃだめだ。すれ違う人もガチ登山の格好で、熊よけのような鈴をつけてるじゃん! 熊が出るんじゃないの!? しかも道は急勾配だし! 本丸に着くまでに遭難するんじゃないか!?」という恐怖心を感じましたもので。

今回、山城めぐりの準備についても教えていただいて、登山靴、折りたたみの杖などもあったほうが良いんだなぁ。と勉強になりました。

でもやっぱり、一人で行くのは怖いなぁ。
八王子城なんてハイキングに良いと思うんですよ。
登山をする友人をうまくだまして巻き込んで、山登りと称してつきあわせようかなぁと思います。
本丸まで上ったら景色は最高だと思うし。


今回は静岡や奈良にまつわるパネラーの先生が多かったので、静岡よりも西の城についての話が多かったのですが、神奈川とか東京出身の先生とか加わったら、北条の城とか、太田道灌時代の城とか、それこそ、西の城よりさらに発掘が進んでいなくて、なかなかスポットがあたらない関東の城についても論じられて面白いだろうなぁ。と思いました。

千田先生が最後におっしゃってましたが、せひぜひに「秀吉の城」編、「家康の城」編、そして、ワタシのリクエストとして「秀吉が滅ぼしちゃった関東の城」編もやってほしいなぁと思いました。

またこういう機会があったらぜひ、行ってみたいな。
地方にも遠征するか!



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posted by ゆーか at 22:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 城めぐりを楽しむ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
詳細なレポありがとうございます。
小和田先生、千田先生など豪華な出演者ですね!
個人的に興味がある織田・豊臣期の城にもスポットを当てていたようで、参加したかったです!
Posted by ウォッカマティーニ at 2014年04月01日 07:53
> ウォッカマティーニさん

織豊時代の城がお好きな人なら楽しめる内容でしたよ!
流れを追って話していただけたので、ひとつの壮大な物語を聞いている感じでした。
あぁ。安土城、行きたい・・・。
Posted by ゆーか@管理人 at 2014年04月01日 22:55
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