2014年05月01日

牛久陣屋 河童と土塁と堀と木々と。 〜牛久沼のほとりを歩く旅〜

10回にわたってレポしてきた「牛久沼のほとりを歩く旅」
最後は牛久城の後に行った牛久陣屋です。

「陣屋」というのは、領主の藩庁が置かれていた屋敷のこと。

いわゆる「城持ち大名」というのはごく一部。
幕府から城を任されるくらいのレベルに満たない大名は「住居政庁」の場所として陣屋で生活していました。

また、江戸時代に一国一城令が出て以来、幕府に制限されて大きな城は作れなくなってしまいました。
広大な藩領を守るためにはひとつの城だけではカバーできない場合もあり、「飛び地」となったところなどには城を築く代わりに「陣屋」が置かれたりしました。

(ワタシのご先祖様はとある藩の飛び地で武士をやっていたらしい。
 なので、ご先祖様の出身はその藩の陣屋があったところ付近のようです。)

ワタシが今までに行ったところだと、会津の旧滝沢本陣
この場所は本来は民家でちょっとリッチな庄屋さんのおうちでした。
戊辰戦争で松平容保公が出陣した場所ということで「陣屋」という扱いになっています。

旧滝沢本陣に行ったので建物が残っている「陣屋」は想像がつくんだけど、牛久陣屋は想像がつかない。
なにはともあれ、行ってみる。


場所は牛久城の外郭の西側で牛久沼に面したところ。
現在は「カッパの碑」が残るところを目指して歩く。


IBR02_60.JPG
カッパの碑。


なんでも日本画の巨匠と言われた小川芋銭はよく河童の絵を好んで描いていたそうで、この辺の景色も気にいっていたようです。
この碑は小川芋銭ををしのぶ碑だそうな。



IBR02_60_2.JPG
現在はちょっとした広場になっているのみ。

牛久陣屋は戦国時代の城である牛久城の外郭部分を利用して築かれたそうです。

陣屋があったのはカッパの碑があるこの一角だけでなく、写真の左側の垣根の奥に広がる畑も陣屋の敷地でした。
後から調べたところによると、牛久陣屋は明治維新まで残っていたそうな。
でも現在は地形にその名残があるのみ。


牛久城の西側にあった牛久陣屋。そのすぐ西側は牛久沼。


IBR02_59.JPG
木々の合間から見た牛久沼。
夕方は夕焼けが反射してきれいなんだろうな。


カッパの碑周辺は陣屋を思わせるものは残っておらず、ほとんどが畑。
あっけないなぁ。と思ったのだけど、その後に案内してもらった場所で、ときめく。


雑草が生い茂るところ、畑を歩いていくと、何やら怪しい場所が。


IBR02_61.JPG
おっ?小高い丘みたいなのがあるぞ。あれは土塁か!?


といってもまだまだ初心者のワタシごときは「ひらめき」はありませぬ。
「土塁だよ」と言われて気がつく。「小高い丘」ではないのね。

まさかこの先に空堀が広がっているのか!?
と思ったら。


IBR02_62.JPG
広がっていた。

あの畑と雑草の合間を見ただけでひらめくってすごいな。


けっこう奥まで空掘が続いてます。


IBR02_63.JPG


今まで見てきた牛久城ほどではないけれど、広さも高低差もそれなりにある。

IBR02_64.JPG


よく見ると、土塁や堀があったところに木が生えてきたということがわかる。

IBR02_65.JPG
左側の木に注目! 根元がぐにゃっと曲がって生えている。


先に土塁&堀があって、そこに発芽。
でも傾斜のところに発芽したから方向転換して上を向いて育ちました♪
ということなのでしょう。
この木だって昔から生えているだろうけど、それよりもずっと前にこの土塁&堀があったんだろうなぁ。
と考えながら写真に残しました。

IBR02_66.JPG
右端にちょっとだけ写っているモデルの皆さまとの対比でどのくらいの深さかがわかるはず。

この写真の右側にもちょっとしたスペースがあって、ここは何だったんだろうなぁ?と思ったんだけど、あまりにも木々が生い茂りすぎてて写真に撮ったらわけわかんない状態だった・・・。
「ここは何だったんだろう?と思う場所があった。」ということだけ心に留めておこうと思ったのでした。



朝9:30に集合して牛久陣屋を後にしたのは16:30。
埋もれた城の探索を楽しんだ一日でした。
小坂城、東林寺城、牛久城、牛久陣屋。どれも興味深かったです。
いやぁ〜。密度が濃かった!





図説 茨城の城郭

茨城県の城めぐりのバイブル。らしい。


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ラベル:山城を歩く
posted by ゆーか at 22:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 茨城県 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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